全ては忌々しい青山羊のせいだ…
何故この私が、こんな町に使い走りに来る羽目になるのか。
忌々しい。忌々しい！

そもそもここはどこだ！店はどこだ！
あの角を右か左か。わからない。
…くらくらする。多分空腹なせいだ。
少しくらいなら何か食べても…いいか。

ふらふらと、良いにおいのする店に足を踏み入れる。
ここは酒場か？

塩漬けのシシ肉のあぶり…
ゆで蚕豆の酢漬け…
ニシンのパイ包み…

美味そうじゃないか。
しかしだめだ。注文することができない。
７音までだ。
７音までで注文できるものは…あれか。あれを頼もう。

『素焼きのナッツ』

隣の席から同時に響いた声。
それが、彼女との出会いだった。



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合言葉が「素焼きのナッツ」。
なのに合流失敗。なぜなら１人で店を出てずんずん歩いていたから。

こんな初心者らしいミスからはじまりました。
すいません。すいません。


写すのを忘れていたのですが某過去結果置場様からひっぱってきました。便利ですね。ありがとうございます。